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安齋 萌実

ANZAI Moemi

愛知県出身
名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 助手

都市部に生まれ育ち、整備された環境を当たり前に目にしてきた経験から、風景に潜む社会の構造や人々の営みに関心を持っている。現在は名古屋市を拠点に、人の営みによって変化し続ける風景などを記録した写真作品や冊子作品を制作・発表している。そのほか、アートを介したワークショップの企画・運営などの活動も行なう。

作家略歴:
[個展]
2021 「count the drifting clouds」 (Gallery White Cube、愛知)

[グループ展]
2025 名古屋大電脳博覧会 (名古屋市民ギャラリー矢田、愛知)
2025 OMOTEDE(Hisaya o-dori Park、愛知)
2025 助手展2025 はじまりのはじめかた(名古屋市市政資料館 、愛知)
2022 「3: IA Magazine 刊行記念展示」 masayoshi suzukigallery, 愛知)
2019 TROPICAL LAB 13: ERASE (LASALLE College of the Arts、シンガポール) など

[ブックフェア]
AICHI ART BOOK FAIR /松坂屋名古屋 南館,愛知 (2025)
港まちアートブックフェア/ ポットラックビル,愛知 (2022,2023,2024)
金城市場で本の市-BOOK BOOK /金城市場,愛知(2024,2025)  など

[その他活動]
2023 映画喫茶店 企画・運営 (協賛 中日本興業株式会社 )
2023 新栄のわ「サイアノタイプ ワークショップ」企画協力
2025 FabcafeNagoya 「製本ワークショップ」企画・運営
2025 新栄のわ「製本ワークショップ-記録すること、まとめること、ひらくこと-」企画・運営
2025 Local Art Writing School 1期生
2025 京都国際写真祭インターン生 など

これまでの作品:

《風が地を触れる》

制作年:2021 -

 2000年頃に多くの<ホームレス>が暮らしていた愛知県名古屋市の都市公園を撮影した後、画像編集ソフトを利用して写真に<上書き>することで制作されています。画像の表面をぼかして広げていくことこれらのイメージは、操作によってつくりあげられた一方で、元の画像 ( あるいはデータ ) が作者によって消されているとも言えます。このように、デジタル画像の操作における事象を、現在まで続くホームレスの問題に絡めることで、見えにくくなった痕跡と暴力性を浮かび上がらせる試みでもあります。

《眠る家 - 飛騨市古川町》

制作年:2024 - 

 亡くなった祖父母の家が解体されるかもしれないという知らせをきっかけに、飛騨(岐阜県)の風景を断片的に記録したシリーズです。

人口減少と高齢化が進む地方では空き家が増えつつあります。それは単なる社会問題や地域課題としてではなく、生活の痕跡が放置されていると捉えることもできます。

《Speed Beyond Touch》

制作年:2025 -

 本作は、移動中に撮影したシリーズです。車での移動中、「あっ」と思った瞬間には、もうその場所を通り過ぎていることがあります。 運転中の身体は固定され、視線は前方に限定され、信号や標識、看板といった必要な情報ばかりに意識が向きます。そして、それ以外の風景は、ただ視界を流れていきます。
目的地のあいだにある、通過していく場所。撮影された写真を改めて見直すことで、速度によって失われた感覚を取り戻せたらと思います。